新緑の会津・磐梯吾妻を往く

2015年5月3日(日) ~ 4日(月)

福島県の磐梯吾妻スカイラインでは、ゴールデンウィークでも雪の回廊が見られると聞いて、一泊二日のツーリングに行ってきました。いつものスーパーブラックバード古橋さんに加えて、MT-07で復帰を果たした熊谷さんも一緒です。


3日の朝はひどい濃霧でしたが、集合場所である常磐自動車道千代田PAに着くころには、すっかり良いお天気になっていました。少しばかり時間に遅れて現れた熊谷氏。新品のシートバッグを取り付けるのに手間取ってしまったとのことでした。

那珂ICで常磐道を降り、常陸大宮のマクドナルドで朝食をとりつつ、国道118号線を北上します。

矢祭を過ぎ福島県に突入。棚倉でいったん国道289号線に乗り換えて白河を目指します。289号の直線道路からは、遠くに雪の残った山並みが見えます。我々が目指す、磐梯山でしょうか。

羽鳥湖沿いのレイクラインは交通量が少なく快適なうえに、新緑の中を駆け抜ける爽快感がたまりません。しかも所々で桜が咲いており、花吹雪が舞っています。バイクに乗ることを例えて「風になる」などと言いますが、今日は新緑の木々を吹き抜ける風になった気分です。最後に小さなトンネルを抜けて羽鳥ダムに到着しました.。



羽鳥ダムで国道118号線と再開し、会津若松を目指します。会津若松には仕事で何日か滞在したことがあるという熊谷さんの先導で、鶴ヶ城まで案内してもらいました。なかなかな賑わいです。

昼食も熊谷さんのお勧めで、すみれ食堂さんのソースかつ丼をいただきました。味も量も満足でした。

国道49号線を猪苗代方面へ向かい、磐梯河東ICからゴールドラインで裏磐梯を目指します。途中なにげなく停まったパーキングで、雪解けの時期にしか見ることができないという、まぼろしの滝を見に行ってみました。

裏磐梯で温泉でも寄ろうかと考えていたのですが、もう日が傾き始めており、 暗くなる前に山を下りことにしました。猪苗代スキー場にある、ふるさと交流センターなら温泉もあるし宿にも近いので、行ってみたところ、今シーズンの営業は終了しましたという雰囲気でした。残念。

残念と言えば、国道に出ていたインフォメーションによれば、磐梯吾妻スカイラインは火山ガスの影響で通行止めになっているとのことです。しまった!お天気はチェックしてきましたが、道路の規制はノーチェックで来てしまいました。

今日のお宿は民宿えびすやさんです。バイクはシャッター付のガレージ内に留めさせてもらえます。すでに群馬ナンバーのハーレー軍団が留めてあり、我々のバイクはシャッターの傍に留めることができました。



部屋に案内されたところで、すぐにネットで確認すると、土湯ゲートから浄土平までは明日の7時で規制解除になるらしく、浄土平から高湯ゲートの区間は8時の状態で決定するとのことです。浄土平で引き返すことになるかもしれませんが、とりあえず行ってみることにします。

翌日は6時にチェックアウトしたあと、全員一致でセブンイレブンのコーヒーを飲んで出発しました。

昨日下りてきた国道459で小野川湖まで戻り、磐梯吾妻レークラインを走ってからスカイラインに向かいます。



浄土平には8時半ごろ着きました。ローカルテレビの中継が来ており、10時の開通が決まったという情報をもらいました。開通まで待つとなると大幅なタイムロスになりますが、今回のツーリングのメーンイベントである区間なので外すことはできません。10時まで待つことにしましたが、この時間を使って吾妻小富士を一周することができました。

浄土平側のバリケードが開かれたのは、結局10時半近くになってからでした。


しかし、走り始めると、その絶景に不満も疲れも吹き飛んでしまいました。 意識はただただ景色に集中するだけです。荒涼として日本離れした光景は、シルクロードを旅する隊商になった気分でした。直線の後の左ブラインドコーナーの、そのコーナーの先には、いつも以上に青い空と広大な雲海が見えるのみです。このまま雲に吸い込まれるような錯覚を覚えます。本当に来てよかったと思いました。

残雪はあるものの、壁になるほど残ってはおらず、雪の回廊は見ることができませんでした。それでも今回の旅のメーンにふさわしい感動を得ることができました。

当初の予定では、このあと浜通りへ抜け、相馬から常磐道と陸前浜街道を使って帰路に就く予定でしたが、 時間の関係でいわきの磐越道から帰ることにしました。

常磐道は渋滞を避けるため水戸ICで降り、友部から岩間・八郷そして朝日トンネルを抜けて、そこで解散となりました。


走行距離: 658.9Km

走行ルート: https://goo.gl/eFCH7J


※絶景の浄土平は16分あたりから始まります。今回初めて購入したSJ4000とGoProのサクションカップマウントが大活躍のツーリングでした。

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