VFRのインプレッション

2020年5月24日(日)

VFRに数か月乗ってみて思ったことをつらつらと書き連ねてみます。


クイックシフター

左手の握力が右の半分しかなく、細かい作業をするとすぐに指が攣ってしまう自分にとって、クイックシフターを付けてもらったのは正解でした。シフトアップのみの対応ですがとても便利です。当初は低速でのシフトアップでギクシャクする場面もありましたが、スロットルの開け具合に気を付ければ問題ありません。今は低速から積極的に使っています。スタンドが出しにくくなるというコメントもあるようですが、自分は気になりません。それよりも左手の疲労軽減とスムーズな加速というメリットの恩恵が大です。

ウインカーの自動キャンセル

これも便利です。トラクションコントロールの副産物として、前後輪の回転数の差から旋回中かどうか判断しているらしいです。回転数差で判断できない場合も時間で自動キャンセルされるようです。交差点を曲がった後に余計な注意が不要というのは余裕がでます。自分の場合は左手の親指の可動域が制限されているので、ウインカー操作はけっこうストレスなのです。


グリップヒーター

冬の間は大活躍です。これがあるのと無いのとでは大きな違いでしょう。ただ冬用グローブでは温度切り替えスイッチの操作感が分かりにくいです。

トラクションコントロール

ローギアでワイドオープンにしたときや、横断歩道、マンホール等などトラコンが介入する場面が時々ありました。すーっと力が抜ける感じでそこから帰ってくるまでの盛り上がりも緩やか。逆にタイムラグが大きいようにも感じました。

取り回し

最近のバイクから比べると重量級なのは否めません。取り回しも決してしやすい部類ではないと思いますが、まあとりたててし難い部類でもないと思います。昔のナナハンなんかよりは軽いんでしょうから。ただホンダのバイクに共通するようですが、サイドスタンドの立ちが強いので停める場所には気を使います。小回りはし難いです。


ポジション

足つきは普通レベルではないでしょうか。身長168センチの自分には過不足ありません。足をまっすぐ下すとステップが邪魔ですけど。前傾もこれくらいなら一日走っても大丈夫でした。

乗り味

アイドリング状態のままでもいきなりクラッチを離したりしなければ、運転手込み三百数十キロの車体はするすると前に進みます。低速ではドコドコ言わせながら走り、一般道なら6速50キロからも流れに合わせての加速が可能です。高速道路での加速や巡行は完全に思いのままです。フェアリングの恩恵は十分あると思いますが、すっぽりスクリーンに収まろうとすると姿勢の関係で顔を上げるどころか上目遣いも厳しいです。
たぶん一番おいしいのはワインディングでの2速・3速、7千回転から1万回転くらいはドコドコ感がすっかり消え右手と後輪が直結されたようなダイレクト感です。VTECの変わり目は分かりませんが明らかに低速とは違うサウンドです。
後輪へのトラクションを意識しながら旋回すれば安定したコーナーリングを楽しめます。切り返しにもう少しクイックさが欲しい場面もありますが、自分のスキルにはちょうどいい塩梅でしょう。
以前乗っていたXJRはブレーキをリリースしたときの挙動が分かりやすく、倒しこみのきっかけが掴みやすかったのですが、現状でVFRはそこが分かりにくいのでサスの調整を試しているところです。