銚子で昭和にタイムスリップ?

2016年3月12日(土)

銚子を舞台にしたNHK朝のドラマ「澪つくし」が放映されたのは昭和60年でした。そこで今回は、「今も昭和か?」と思えるスポットを訪ねて銚子に行ってきました。


同行したのは、いつもの2人に初参加のCB1300伊集院さんを加えた3台です。

あきれるほど長い長い直線の続く、利根川の土手を使って波崎まで来ると、そこからは、これまた直線道路の124号線で銚子に入ります。

銚子大橋に差し掛かるとパッと視界が開け、これまでにない広さの利根川が目に飛び込んできます。そこは利根川の終点であり、その先は太平洋です。ちょうど曇り空が一転して青空になり、水面がキラキラしています。

まずは銚子漁港でバイクをならべて記念撮影をしてみました。たくさんのカモメが出迎えてくれましたが、飛び去った後の地面は白い斑点でビッシリでした。


次に向かったのは、パールショップともえ駅です。本当の名前は仲ノ町駅といいますが、ネーミングライツとかで、構内の駅名表示は「パールショップともえ」が大きく書かれ、「仲ノ町駅」は添え書きになっていました。

駅舎もかなりの年代物ですが、車庫に停めてある懐かしさ漂う電車とか、そのすぐ背後に迫る醤油工場とか、それらが混然一体となってレトロな空気を醸し出しています。まさしく昭和にタイムスリップしたようです。


その仲ノ町駅の誰もいない小さな待合室で、出札口の向こうにいる駅員さんに声をかけます。

「すみませ~ん、ぬれ煎を買いに来たのですが、、、」

すると駅員さん

「じゃ、ホームから回ってきてくださーい。」

我々4人は改札を通りホームへ出て、駅員室へと入らせてもらいます。するとそこには、銚電のぬれ煎が並べられています。しかもここは一般に売られているぬれ煎以外にも、はねだしと言われるお徳用袋も売られています。要するにB級品のことらしいのですが、家人へのお土産には十分です。


ちなみに駅員さんはかわいい女性で、驚いたことに車掌さんもされているとのこと。

色々な意味で感嘆させられたオジサン4人組は、いったん市場通りに出て、海岸沿いに犬吠埼方面へ向かいます。ポートタワーやウオッセなどのメジャーなスポットには目もくれず、犬吠埼灯台も海岸の公園から写真を撮っただけでスルーします。

そうしてやってきたのは犬若食堂です。


実は2014年の3月にも銚子に来ているのですが、そのときのブログでは、、、
目当ての「はねだし」を無事購入した我々は、観光案内のおばさんに昼食にお勧めのお店を教えてもらい犬吠駅を出発します。 
<途中省略>
おばさんに教えられたとおり、外川の漁港まで来たのですが、どこを見回してもそれらしいお店が見つかりません。うろうろしているうちに銚子マリーナまで来てしまったので、カフェマリーナなるところで、海鮮とはまったく関係のない、鳥の竜田揚げ丼を食すことになったのでした。
http://touring-blog.blogspot.jp/2014/03/blog-post.html
ということで、店の前を通っているのに気づかずに通り過ぎてしまっていたのです。おそらく何度か通ったと思います。なぜ気が付かなかったのか?いえ、気づかなかったわけではありません。まさかあれが営業中の食堂だとは夢にも思わなかったからです!今こうして目の当たりにしても、単なる掘立小屋というか、ひいき目に見ても、来季の営業を待つ冬場の海の家にしか見えません。


店内は昭和30年代という雰囲気です。席に着くとジョッキで冷たいお茶が出ました。名物だというサルエビのかき揚げ定食をいただきました。最初は出てきた量にびっくりです。サルエビは、食べてみると芝エビぐらいの大きさで食感も良く、サクサクの衣とあいまってとてもおいしいです。ビールが欲しくなります。

ちなみに店内にトイレもありますが、平成生まれの人は先に用を足してから入店したほうがよさそうです。


店のすぐ目の前に千騎ケ岩(せんがいわ)という岩場があります。銚子ジオパークのひとつらしいです。見た目もワイルドですが、柵の中に入ってみると、さらに探検心が沸き起こるというか、無心に先へと進みたくなる衝動に駆られます。まあ、何があるというわけでもないのですが、先端まで行けば、ささやかな征服感が達成できるという感じでしょうか。


# 帰ってから分かったのですが、千騎ケ岩は立入禁止のようです。勝手に入ってごめんなさい。

本当は外川の駅も行きたかったのですが、時間の都合でパスしました。ありがとう駅案内板の写真も撮りたかったんですけどね。。。

という訳でやってきたのは屛風ヶ浦です。東洋のドーバーと呼ばれるのだそうです。そしてなんと今年2016年の3月1日に国の名勝及び天然記念物に指定されたばかりだそうです!!おめでとうございます。


しかし、確かに絶景ではありますが、オジサン4人で散歩も怪しまれそうだし、地層を語り合うアカデミックさも持ち合わせていないので、ほどほどで退散します。

これで今日予定していたスポットは全て巡ったので帰るだけですが、来た道を帰ってもつまらないので、ドーバーラインから旭市を抜けて、東総有料道路を通って帰ることにします。

東総有料道路ですが、有料道路とは思えないユルさが特徴の道路です。普通に交差点もあって完全に生活道路なのですが、観光バスなどが東関道に乗るために利用している感じです。

料金所は東関道側に一か所あるだけで、お賽銭方式というか、料金を投げ込むアレです。バイクは左に専用レーンがあります。


あとは51号線で香取にでて、来た道を引き返すように帰りました。

今回は短い距離ながら、なかなか貴重な体験ができたツーリングでした。

走行距離: 197.5Km
走行ルート: https://goo.gl/hjqmyk

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