2017年7月6日(木)
目白大学の矢崎潔先生という、手、肩(上肢)のリハビリのスペシャリストとして、作業療法業界でとても有名な先生に診てもらいました。
今月から再び、リハビリは、つくばセントラル病院ですることになったのですが、初回の今日は偶然にも、矢崎先生がお見えということで、ちょうど1年ぶりに診てもらうことができました。
そう、先生とは今日が初めてではありません。前回は、筑波大学で神経再建手術を受ける直前だったので、ちょうど1年前になります。
その時に深く感銘を受けたことをよく覚えています。
まるでグローブのように腫れている手の手根骨(手のひらの付け根のあたりの小さな骨の集まり)の一つ一つを即座に探し当てて、コキコキ動かされたのに、まず驚かされました。
そうした技術力もさることながら、人心掌握術に長けているというか、やる気を引き出すのが上手で、自然とモチベーションが上がるのです。
自分の前に診てもらっていたお婆さんも、最初は覇気もなく受け身だったのが、いつの間にか積極的になり、わずか数分で活力のある動作に変わったように見えました。
自分も初対面なのに、「バイクまた乗るんでしょう?」なんて直球を投げ込まれて、その一言でハートを鷲掴みにされました。こんなことを言う医療関係者はそれまでいなかったし、こんなこと言われるなんて微塵も考えたことがありませんでしたから。
1年ぶりの再会でも先生は自分のことをよく覚えていてくださり、たくさんポジティブな言葉をかけてもらいました。同じケガの患者さんに会ったときは、自分のことを思い出してくださったそうです。
そんな話をしながらも、見学の療法士さんたちには、色々な所見や施術をアドバイスしていらっしゃいました。
自分も、親指がもっと反れるようになりたいと伝えると、さっそく自主練の方法をアドバイスしてくださり、すぐに動きが良くなったのが実感できました。あとは、これが自然に動くなるようになるまで、毎日繰り返すことだそうです。
ケガをしていなければこんな機会もなかったのかと思うと、人生はまさしく塞翁が馬なんだと、しみじみ思いました。
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