秘湯を探して会津西街道の旅

2015年6月7日(日)

明日から梅雨入りという6月最初の日曜日。今回のツーリングは、牧場と温泉とチーズケーキという、るるぶ女子が喜びそうな内容を、オッサン3人で巡ってきました。



当初は塩原にある不動の湯に寄る予定だったのですが、直前に無期限閉鎖となってしまったため、思い切って会津回りで甲子温泉に行ってみたいと思います。

常総市崎房のファミリーマートで落ち合った3人は、国道4号線(R4)という名の無料の高速道路で、普通のクルマにビュンビュン追い越されながら宇都宮を目指します。

宇都宮でR4から宇都宮環状道路を経て、宇都宮北道路に分岐します。

宇都宮北道路は制限速度が80キロの一般道です。全国でも初めての試みで新聞などでも紹介されたのを記憶しています。

以前は渋滞が激しかった宇都宮市内ですが、環状道路のオーバーパス化とも相まって、通過時間がものすごく短縮されました。

宇都宮北道路を終点で降りると、そのまま直進で日光宇都宮道路へとつながるわけですが、今回は側道へ分岐しR119日光街道で日光を目指します。

大沢ICでR119を離れR121例幣使街道を目指します。日光例幣使街道の杉並木を走るためです。

R119の杉並木も素晴らしいですが、こちらの杉並木は、より一層の荘厳さがあります。おそらく当時の面影をかなり残していると思われ、江戸時代にタイムスリップした気分です。道幅は狭いものの石積みで整備されています。杉の木が整然と隙間なく伸びており、直射日光が遮られているので、非常に重厚な趣のある道です。しかも早朝とあってほとんど貸切状態です。杉の木立の木漏れ日の中、現代の我々は鉄馬に乗ってあっという間に駆け抜けてしまいましたが、当時の勅使はもっと優雅に往来したことでしょう。

今市でR119に戻り、日光駅で霧降高原方面へ右折します。

天気も良く、大笹牧場に至る高原道路は快適そのものでした。着いた大笹牧場のバイクの多いことと言ったら毎回驚くほどですが、今回もやはりオジサン大集合!といった感じでした。同行の二人は定番のソフトクリーム、自分は牛串焼きをいただいて出発です。



大笹牧場から栗山側へ下り、川治ダムからR121会津西街道へ向かいます。ここから下郷まで50数キロの道のりですが、信号が少なく流れがスムーズなうえに、道路や景色の変化が多く、飽きることのない街道です。

下郷で、おばあさんが一人でやっているガソリンスタンドで給油したら、おつりと一緒に飴をもらいました。



白河方面への案内に従い右折すると、R289甲子道路です。2008年に全線開通したばかりの国道は快適そのもので、山あいへ続く緩い登りのストレートは、このまま青空に吸い込まれるのではないかと心配になります。

おそらく南会津の人には悲願であったであろう全線開通までには紆余曲折あったようで、 こちらのレポートを読むと酷道時代の様子とか、現在までの迷走ぶりをうかがい知ることができます。

■国道289号線 甲子 旧道プラスアルファ ~ 山さ行がねが
http://yamaiga.com/road/r289_kassionsen/main.html

家にあった1985年版の道路地図を見ると確かに切れてます。



福島県で一番長いという甲子トンネルを抜けると大黒屋さんに下る脇道があります。ほんの数年前まではここで行き止まりだったんですね。

入り口で説明を受けると、お風呂まで案内してくれます。

甲子温泉が開かれたのが17世紀、岩風呂も150年の歴史があるそうです。深さが1メートルほどあってプールのようですが、割とぬるめで長く浸かっていられます。質素だけど頑丈そうな梁柱の建物は、外からの風も光も良く入って気持ち良いです。



甲子を「かっし」と読むサイトもありますが、大黒屋さんのサイトでは「かし」と仮名がふってあるので、「かし」が正式で良いのでしょうか?ただいずれもWindowsのIMEは変換してくれないので「きのえね」で変換しているので少しイラつきます。

再びR289で白河方面に進み、キョロロン村で右折すると那須湯本に向かう那須甲子道路です。有料だったときは900円しました。

ボルケーノハイウェイにぶつかったら右に曲がって山頂駐車場を目指します。と思ったら2009年の無料化にともないボルケーノハイウェイという呼称もなくなったらしいです。ちなみにバイクは安くて150円だったようです。

那須岳周辺ですが、山頂こそハイカーで賑わっていますが、途中の土産物屋などは閑散としており、麓のリゾート地区とは対照的な感じです。

そろそろ時間も押してきたので急いで帰りたいところですが、麓は渋滞が始まっていました。

ココスのある交差点で一度渋滞は解消しますが、そこで右に曲がります。交差点から数百メートルのところにNASUのラスク屋さんがあるので、ここでお土産を買います。去年も寄ったお店ですが、家人に好評だったので、今年も買って帰りたいと思います。

さらにもう一軒、チーズガーデン五峰館にも寄ってから那須ICまで下り、東北道で矢板まで行きました。

矢板からはR4とR408を使って茨城に戻るのですが、R4はすべて片側2車線、R408も真岡のバイパスが制限速度80キロとなっており、一昔とは比べようがないほどハイペースで流れます。

昔は茨城県内の方がハイペースで、栃木県民はのんびり走るなーなどと思っていましたが、いまや栃木県民の方が飛ばし過ぎの感があるのではないでしょうか?

等とつらつら考えながら帰ってみれば、思ったよりも遅くならずに帰宅することができました。
みんなオジサンなので夜道は苦手なんです。。。

走行距離: 435.7Km

走行ルート: https://goo.gl/lnR2ry

0 件のコメント:

コメントを投稿