山形弾丸ツーリング

2020年8月22日(土)

前回のツーリングでは雨で行けなかったルートを巡ってきました。


トトロの森とVFR

まずは常磐道で那珂インターへ。そこから国道349号線を北上して矢祭へ。矢祭からは118号線となり、118号線は棚倉で289号線、そして県道で白河へと向かいます。

白河を抜け294号線で矢吹から天栄村を抜けて猪苗代湖へ。

ちょうどよい木陰にバイクを止めて写真を撮ります。上戸浜の駐車場では二本松からきたというクロスカブのお兄さんと少しおしゃべりしました。彼は僕が来たルートを逆に戻る予定なのですが、そのルートはこれから雨の予報なんだとか。


猪苗代湖とVFR

道の駅猪苗代の前を通り、米沢猪苗代線で檜原湖方面に進みます。走りやすい上りのワインディングですが、車の行き来も多そうなので流れに乗って走ります。

桧原湖のボート乗り場がある駐車場に着くと、ボート屋のおじさんが呼び寄せてきました。桧原湖を背景にしたバイクの写真スポットを教えてくれたようです。この駐車場もガラーンとしていて寂しい限りです。おじさんも困り果てたというか、もうあきらめの境地といった感じです。新型コロナが観光業に与えた打撃は、本当に計り知れないものがあるのが実感できます。



これからどこへ行くのか聞かれたので、桧原湖を西回りでスカイバレーに行き、米沢に下りるつもりだと話したところ、遠回りにはなるけど安達太良山も見えるし、景色はそのほうが良いと言われました。

スカイバレーの上りは小さいコーナーの連続で目が回りそうです。東鉢山七曲で会津若松ナンバーのバイク2台と一緒になりました。彼らは山形から帰る途中とのことでした。


東鉢山七曲から桧原湖を望む

スカイバレーで1台の乗用車の後ろについて走っていると後ろから2台のバイクが迫ってきました。なんとなく先を譲ると、まずハーレーが手を挙げて追い越していきます。続いてSRが追い越していったのですが、半ズボンにブーツという格好です。さすがこれにはギョッとしました。そしてすかさず彼らは先行の乗用車を追い越していきました。

下りで白布温泉をすぎ、平地の暑さに戻ったあたりで田園地帯を進むと、トトロの森が現れました。足元から見上げると鎮守の杜ですが、離れてみると、とくに展望台から見るとその姿はまるでトトロです。田園地帯の風景によく似合っています。しかも入れ代わり立ち代わり観光客も途切れずやってきます。


トトロの森

トトロの森の次は国道13号線に出て福島方面へ進みます。この国道13号線は県境の山越えをする国道ですが、ほぼ直線とゆるいコーナーで構成されており、登坂車線もかなり充実しているので、山中であっても車の流れは宇都宮の4号バイパス並みです。

この弾丸道路を東へ進み、福島県との境あたりで左折すると、ほどなく道は狭くなり、乗用車同士はすれ違いができなくなります。それなのに、車はそこそこ来ます。この先は秘湯と呼ばれる温泉もあるので温泉目当てでしょうか。こちらはカウルをぶつけやしないか心配です。と冷や冷やしながら着いたのは奥羽本線の峠駅です。スノーシェッドに覆われた無人駅です。ここに在来線も止まるし、新幹線も通るというのですから驚きです。さらに言えば、ここまでの酷道を乗り越えて、温泉や見物にやってくるもの好きが多いことにも驚きです。


峠駅のスノーシェッドとVFR

峠駅のスノーシェッドとVFR

峠駅のスノーシェッドとVFR

峠駅を出た後は国道13号線で福島に入り、福島飯坂インターから東北道に乗ります。この日は猪苗代湖であったハンターカブ氏の言ったとおり、東北道の白河あたりは雨で50キロ規制だったようですが、自分が磐越道を通るころには雨はすでに去っており、特にカッパを着るような雨には見舞われず茨城までたどり着くことができました。

走行距離 618km

走行ルート  https://www.google.com/maps/d/edit?mid=17EGB2dj8a8cxqExqgxXOA1R-gM4m8jFo&usp=sharing

三密避けて会津路めぐり

 2020年8月8日(土)

GoToキャンペーンとはまるで関係なく一泊でツーリングに行ってきました。



すでに容赦なく太陽がじりじりと照り付ける午前8時、ようやく出発した我々が最初に向かったのは日本有数の酷暑地帯である群馬県両毛地区の館林市役所です。庁舎前の城町食堂さんが行っているアンブレラスカイがかなり映えってるので、カラフルな傘のしたでバイクを並べて記念撮影です。

しかし、すでに汗ダラダラです。50号線を快走しても熱風地獄です。いくらかでも涼しい雰囲気を、ということでやってきたのはこれまた暑さでは負けていない太田市。



太田薮塚石切場跡は明治から昭和中期まで操業していたという採石場跡です。見過ごしそうな控えめ看板から少し歩くと、少しだけ門を開けた要塞のような姿が現れました。中に入るのもちょっと躊躇われましたが、意を決して入場するとそこはまるで迷宮のようでもあり神殿のようでもありました。



気分的にひんやりした石切り場を後にした我々は、渡良瀬渓谷鉄道に沿って走る国道122号線を北上して日光を目指します。



途中で休憩した草木ドライブインの裏庭には、袈裟丸山の寝釈迦像のレプリカなる像がお休みになられていましたが、場所も裏庭だし手入れもされていなしでB級感たっぷりです。あとで調べると本物は修験道の沢筋で巨岩を掘り砕いての作で、レプリカとは似ても似つかない、大変にありがたみのある石像のようです。



足尾の長いトンネルを抜け、日光につく頃には雲行きが怪しく、カッパを着るほどではないものの雨がパラついてきました。予定ではここから霧降道路で大笹牧場へ向かいジンギスカンを食すつもりでしたが、霧降高原は霧どころか暗雲の中。安全策をとって鬼怒川温泉経由で川治温泉方面へ向かったのでした。



ところが龍王峡まで来てみると意外や雲行きも上々とあり、急きょ日塩もみじラインへと進路を変更する我々でありました。しかし、いざワインディングに入ってみるとぬれた路面が残っており、しかも標高を増すにつれガスも立ち込めてくる始末。そして塩原へ下りてくるころには雨が降り出したのでした。



今夜は、親戚が塩原に所有する別荘を借りて泊まる予定なので、食料を調達してから向かう必要があります。急いでファミリーマートで夕食とアルコールを買って、雨の中、やっと別荘へたどり着きました。

今回、高級赤ワインを持参してくれた熊谷さんですが、さすがやってくれます。ワインオープナーがありません。ドライバーを刺してねじって抜こうと頑張りましたが、コルクを抜くどころか押し出してしまい、コルクが瓶の中に落ちてしました。これは残念と思いきや、普通に中身がつげたので、ジタバタせずに最初からこの手で良かったようでした。

さて一番気になるのは翌日のお天気です。予定では会津若松から檜原湖へ上り、そのまま米沢へ下るルートだったのですが、がっつり雨のようです。

8月9日(日)

最新の予報をみる限り、午前中までは会津地方は雨が降らないか降っても微量だろうと、希望的観測に後押しされ、喜多方で朝ラーを食べることで決定しました。もちろん結果は希望が外れて下郷のあたりでカッパを着ることになったのでした。

それでも喜多方へ着くころには雨も上がり、あべ食堂さんで喜多方ラーメンにありつくことができました。



遅めの朝ごはんにラーメンを食べたおじさんたちは会津若松まで引き返し、さざえ堂を見学に行きます。「中学校の宿泊学習で白虎隊のお墓まで来たのに、さざえ堂には寄らなかったね」と私が聞くと熊谷さんが「中学生には刺さらないと思ったんじゃない?」との回答。なるほど古橋さんにも刺さらなかったようで、遠路ここまで来たのに見学を辞退した彼でした。



雨はあがったものの磐梯山は雲の中であり、檜原湖及び米沢は雨で確定だろうと、ここを旅の折り返しとすることにしました。来るときは国道121号線できましたが、帰りは雨も上がったことだし、こぶしラインで大内ダム経由とします。路面も完全ドライではありませんでしたがクルマのいないワインディングを楽しむことができました。

驚いたのは大内宿の混雑ぶりでした。さすがにゴールデンウィークに及ばないものの、遠くの駐車場まで満車になっていました。

下郷まで戻った我々は、甲子道路で那須方面へ向かいましたが、那須も渋滞中でした。昨日の日光とはだいぶ様子が違います。渋滞の中を那須インター近くまで下ってきたのはNASUのラスク屋さんに寄るためです。会津帰りなのに?なんて狭い料簡にとらわれず、ここで恒例のお土産を購入したのでした。



矢板に着くころには気温も湿度も不快極まりなく、下妻の道の駅で最後の休憩をしたあと三々五々家路に着いたのでした。

走行距離

584.4Km

ルート

https://www.relive.cc/view/vXOdB3GMekq