神経再建中の免許証更新(2)

2017年5月9日(火)

予約してあった適性相談と免許の更新をしてきました。

身体障害者運転適格審査結果表

予約の時間に間に合うよう免許センターに到着したものの、適性相談と書かれた案内は見当たらず、総合窓口で尋ねると、聴聞と書かれたドアの前で待つよう指示されました。

ほどなく名前を呼ばれ部屋に入ると、打合わせ用テーブルと、ドライブシミュレーターが置いてありました。担当してくださるのは男女1名ずつの計2名です。

軽く経緯と現状を説明すると、さっそくドライブシミュレーターでテストをすることに。
三菱電機のDS-2000Rというマシンでした。

三菱電機 DS-2000R

最初はハンドル操作です。スクリーンに円が映し出され、回転するので、それに合わせてハンドルを回します。最初は両手を使い、その次に右手だけで操作します。
やはり両手より右手だけの方が操作しやすいです。

次にペダルの踏みかえです。スクリーンに青丸が映っている間はアクセルを踏み続け、赤に変わったらフルブレーキングをします。これを5回繰り返しました。

シフトチェンジも試しましたが、レバーを左右に動かすことができず、つい右手が出てしまいます。

そして、いよいよ模擬運転です。MTのレバーをひっくり返すとAT車に早変わりします。
左手は使わなくてもよいとのことなので、右手だけで運転しました。例によって不意な飛び出しや、無理な割り込みがありますが、特に問題なく終了しました。

シミュレーション時のスクリーン画像
結果発表

AT限定になりました。補助装置までは不要だそうです。シフト操作ができるようになったら、いつでも解除してくれるそうです。

問題はバイクの方です。「乗ってみますか?」とおっしゃるので、もちろんハイと答えました。

外へ出て車庫へ移動すると試験用の車両が並んでいます。

「引き起こしは出来そうですか?」と聞かれたので、ここにある400ccなら余裕かも知れませんなどと、なぜか思わず口走ってしまいました。

「それじゃ、とりあえず大きい方から試してみますか。」ということで事前審査用のCB750を出してきて横に倒します。

「無理はしないでくださいね。これでギックリ腰になった人もいますから。」と軽く脅されながらも、右手で右ハンドルと前ブレーキを握り、バイクが動かないように支えます。シート下に腰を潜り込ませるように低く構えたら、腰骨をシート側面に押し付けるように斜め上へ伸びあがります。左手はバイクに触れずに、右手と腰だけでバイクはゆっくり起き上がりました。

これには担当者も予想外だったようで少し驚いた様子でした。
もしかしたら、ここで諦めさせて引導を渡すつもりだったのかもしれません。

「そのまま前へ押してください。」
「スタンドを出してください。」
「またがって、アクセル、ブレーキ、クラッチとシフトの操作をしてください。」
「ハンドルを左右に切ってください。」

左手をハンドルまで持ち上げるには右手のサポートが必要ですが、握ってしまえば右手の動かしたハンドルの動きについていくだけです。クラッチも握れました。

結局お題が全部できたので部屋に戻りました。

「上肢に障害がある場合『原付は3・4輪に限る』になる人が多いんだけど、こんなにできるとは思っていませんでした。」
「困ったなー、四輪に条件付けてバイクに条件無しなんて初めてですよ。」
「でもバイク乗りたいんですよね。」

などと、ありがたいお言葉をいただいて、めでたくバイクは今のまま無条件で更新できることになりました。マジほんと涙がでるくらい嬉しかったです。

考えてみると、タイミングが良かったです。あと数か月早かったら、左手首はこんなに柔らかく動かせませんでした。前腕の回内ももっと固かったです。リハビリで痛い思いをした甲斐があったというものです。



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