山の日に山梨へ山盛りの富士山丼を食べに行くツーリング~圏央道・関越道・秩父・雁坂トンネル経由~

2016年8月11日(木)

8月11日は今年から新たな祝日となった「山の日」。それにちなんだわけではありませんが,今回は埼玉県秩父の山あいから雁坂トンネルを抜け山梨県へ向かいました。
観光ポイントとしては,秩父長瀞の景勝地岩畳,絶景のループ橋雷電廿六木橋,明治から平成にかけて実際に使われた鉄道トンネル大日影トンネルです。
もちろんグルメも。秩父長瀞といえば阿佐美冷蔵のかき氷。後述しますが紆余曲折ありました。メインはタイトルにある,世界遺産登録記念 3,776円也の富士山丼!!
参加メンバーは,伊集院さん@CB1300SF,古橋さん@CBR1100XXSBB,熊谷@MT07,そして,このブログの本来のブログ主リトル長沢です。いつもの五十路のおじさん連中です。



早朝に集合・出発,圏央道・関越道を経て秩父方面へとルートをとりましたが,この山の日からお盆休みが始まっているとのことで,関越道は渋滞していました。花園インターでおりて,まずは長瀞岩畳を目指します。
長瀞での一番の目的は,阿佐美冷蔵本店のかき氷!!ただ開店が10時からなので,その時間調整の意味合いも含め,岩畳の散策と相成りました。



長瀞岩畳の景観に目を奪われたり,行き交うラフティングのカヌーや,観光川下りに目を留めたりしているうちに,時刻はあっという間に10時を回ってしまいました。開店時間を過ぎてもまだ間もないから少々並べばかき氷にありつけるだろうと高をくくっていました。我々はその辺の事前リサーチが足りなかったことをこの後痛感させられました。

阿佐美冷蔵本店に駐車場はありません。50Mほど通り過ぎたガソリンスタンドの敷地が有料駐車場として使われており,そこに1台約300円を払って停めました。案の定,行列が出来ており,その最後尾に並びました。で,その行列はどこまで続いているかと偵察してみると・・・。


先頭はどこなのか定かではなく,待ち時間の予想が全く付かないので,協議の結果ここを後にしました(駐車場代がもったいなかった・・・)。

とは言っても,かき氷を諦めたのではなく,長瀞駅前のあたりに阿佐美冷蔵製”氷”ののれん旗が掛かっていたのを思い出し,その方面へ戻りました。するとちょうど駅前通との交差点角の「お食事処さくらい」さんの駐車場が空いており,ズバリそののれん旗もかかげてありました。


店のおばちゃんいわく,「あそこは3時間待ちはざら。うちも同じ氷だから正解だよ」とのことでした。値段は良心的な350円。まあシロップはよくある屋台のかき氷と同じものでしたが。私のアテにならない舌の感じとしては(ちょうどその前日に屋台のかき氷を食していた),まろやかできめが細かくさすが天然氷!と評しておりました。ところが,後でわかったのですが,なんと今年は暖冬のために天然氷は6月で打ち止めとのこと。恥じ入るばかりです。


長瀞を後にして次は雷電廿六木橋を目指します。通常ルートとしては彩甲斐街道国道140号を行くのですが,途中で県道37号線に入りました。140号線はGoogle マップ上で渋滞箇所が多数あり,一方の37号線はワインディングロードもいくつかあるようで快適に走れると見越したのでした。実際,快適でした。

また国道140号に戻りいよいよ雷電廿六木橋です。読みは「らいでんとどろきばし」です。この橋は1998年に完成し,数々の土木関係の賞を受賞しているとのこと。最近はドボジョなる言葉も生まれ,土木は女子にも脚光を浴びているようです。
橋の中間部分に観覧用の駐車場があります。確かに見事な橋でした。





続いても土木がらみです。いよいよ雁坂トンネルに入ります。このトンネルは一般国道最長トンネルでトンネル部分が6625kmあります。昨年度の半年間は観光需要喚起のため無料でしたが,残念ながら今は有料に逆戻りです。その他このトンネルについての詳細はリンクを貼りますのでこちらをご覧下さい。
高速道路でのトンネルと違って,一般道では速度が限られますから,ほんとに長く感じました。だいぶ走って出口の明かりかと思ったら対向車のヘッドライトだったというのが何度かありました。

山梨県側に料金所がありオートバイは580円を支払いました。同じ二輪車でも原付はたったの70円です。この違いはなに??
そこから,ひたすら下って本日の昼食場所である「お食事処はくさい」さんを目指します。昼食に関しては,雷電廿六木橋より手前のバイク弁当大滝食堂という案もあったのですが,見たところ店じまいをしてしまったようでした。


13時半をまわった頃にはくさいさんに到着しました。バイクがけっこう停まっており,ライダーにも人気の食堂ということがわかります。入り口に,どーんと富士山丼の大きなのれんが掛かっておりました。


この富士山丼は,3年前に富士山が世界遺産登録されたのを記念して作られたそうでお値段は高さにちなんだ3,776円です。富士五湖や樹海をイメージしたとか。メニューには5人前とありましたが,我々は躊躇なくこれを頼みました。そして,ついに運ばれてきました。


この表情を見てください(ってちょっとオーバーですね)。ちらし寿司を作る寿司桶に大きめの海老天が15本ぐらい,特大の穴子天2本,舞茸天やレンコン天が10本以上,さらにいんげん豆天やサニーレタスがまぶされ,見た目は富士山とそのふもとに広がる樹海のようでした。ほかにちゃんと人数分のお味噌汁とお漬け物が出てきます。

その味は・・・海老がプリップリです。舞茸もスーパーで売っているパック詰めの舞茸とはひと味もふた味も違うおいしさ。これで5人前3,776円は超お得です。我々は3人でしたがそれでもコスパは優れています。

美味しくとも,五十路3人にはだんだん苦行のようになってきました。でも,せっかくの世界遺産記念,気力を振り絞って完食しました。


これがその証拠写真です。なんとありがたいことにアイスコーヒーまで付いてきました。レジでの支払いの時におばちゃんから,「3人では厳しかったでしょう」と言われました。おっしゃる通りです。バイクにまたがって前傾姿勢を取ろうとしてもおなかがつっかえるのがわかりました。こんな苦しみは去年の五浦ツーリングでの天心丸以来です。


そして本日の最終目的地である大日影トンネルに向かいました。ところがなかなか見つからなくて右往左往。ぶどう畑の中を縫うように通る小路を抜けようやくたどり着きました。そこには,非公認ボランティアガイドのおじさんが,熱くこのトンネルのいわれを語っておりました。ただ,残念ながら,今年の4月から経年劣化のため中には入れなくなってしまいました。



それでも,トンネルに近づくと内部からの冷たい空気がまるで天然のクーラーのように心地よい風を運んできます。その温度差は10℃ぐらいはあるでしょうか。寒いぐらいに感じました。

その後,近くの中央本線勝沼ぶどう郷駅まで歩いて行くと,昔のスイッチバックの跡や,旧ホーム,さらに電気機関車が静態保存されていました。鉄ちゃんにはたまらないでしょう。



もう時刻は16時を過ぎました。勝沼インターチェンジを目指して勝沼フルーツラインを走ります。見渡す限りのぶどう畑。茨城県にも八郷地方にフルーツラインと称した道がありますが,比べものになりません。勝沼が甲州ぶどうの一大産地というのがはっきり認識されました。道沿いには農園の直売所がたくさんありました。秋にはぶどうで大賑わいでしょう。
その農園の軒先に不思議な物体が・・・。


この軽トラは果たして走れるのか???と疑問を抱きながら勝沼を後にしました。

帰途も中央道の渋滞メッカ小仏トンネルで渋滞に遭いましたが,圏央道に折れてからは快適なクルーズランとなり無事に茨城に帰ってきました。

総括として,伊集院さん@CB1300SF のお言葉を紹介しましょう。
「今回のツーリングでは、日影トンネルが一番印象的でした(^_^)a。冷たい風が常に心地よく流れてきていて、とても気持ち良かったです。古い趣きのある建造物で雰囲気がどことなくヨーロッパ風で、非常に丁寧に作られているのがわかるトンネルでした。ボランティアのおじさんが来る人、来る人に嬉しそうにトンネルの説明を唾を飛ばしながら熱く語っていたのも、印象的でした。富士山丼も、気持ち悪さが無くなった今では、いい思い出になったと思いますが、食べ過ぎは体に非常に悪いということを改めて学ばせて貰った感じです」


最後に,現在懸命にリハビリ中の,本来のブログ主長沢さんに感謝です。このツーリングプランはすべて長沢さんが計画してくださいました。我々はそれに任せっきりでした。ほんとに素晴らしい旅となりました。早く治してまた一緒に行きましょう。

走行距離:366km

走行ルート: https://goo.gl/3AZmA3





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